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接し方のヒント INDEX

人との接し方のコツや状況を変える手段を紹介します。

NO,052 理解してもらえる4つの方法
NO,053 聞き手はどんな人であるのか
NO,054 周囲の人間を非難する前に
NO,055 助言を受ける場合には その1
NO,056 助言を受ける場合には その2
NO,057 否定的な助言を過信していませんか?
NO,058 自分の評価を下げる?
NO,059 鈍りやすい決心には
NO,060 肯定的な情報に集中すれば…






NO,052 理解してもらえる4つの方法


前回、自分の話が理解してもらえない原因について紹介しましたの
で、今日はそれを回避する方法です。大きなポイントは4つ。

1.概観を話すこと
話の初めに、問題や状況の概観を話しておく事は、とても重要な事
です。どういうことが発端であなたがそう思い、その結論が出たの
かを話したいものです。

私がよく使うのは、「結→起→承」です。
「○○という方法に変更しても良いでしょうか。(結)
 先日〜〜の件でお客様からクレームがありまして、(起)
 同僚から××の方法だと間違いやすいという意見が出たので。(承)」

(結)から話すと注意をひくので、相手から(起)の質問が入り話
しやすくなります。

また、新人さんに仕事を教える場合も、(結)である仕上がりを見
せる事で(起→承)をより理解しやすくする事が出来ます。

2.わかりやすい説明をすること
話そうとする事柄について、聞き手はどれくらいの知識があるかを
考慮します。詳しくない場合は、専門的であったり、短すぎる説明、
一度にたくさんの事を話すのは控えましょう。

3.おりにふれて質問すること
ひとりで長々と話した所で、はたして聞き手は理解出来るものでし
ょうか。聞き手の理解度によって、話を戻したり進めたりする必要
があります。

そこで話についてきているかどうか確かめる意味でも、質問を上手
く使うのは大切な事です。この場合、同意を誘うような(イエス・
ノーで答えられる)質問ではなく、オープンエンドな質問の方が、
聞き手の理解度や正直な評価のわかる返事をもらいやすいです。

「○○について、どう思いますか?」「ここまでの話で疑問に思っ
た所は?」など、答えが限定されない質問です。

聞き手の表情、しぐさを見ていれば、どこで質問をすればいいのか、
わかる場合もあります。

4.ほどよい熱意を込めること
聞き手を傍観者にしない為には、ほどよい熱意で引き付ける事も大
切です。ただし、熱くなりすぎてしまうと、批判してもらいたくな
い思いが伝わってしまい、正当な評価を貰えない場合があります。

以上4つと、あなたなりの工夫をすれば、万全のように思いますが、
実はそれでも理解してもらえない場合もあります。次回はその理由
を紹介します。






NO,053 聞き手はどんな人であるのか


細心の注意で話をしたにもかかわらず、理解してもらえない場合が
あります。

そこで考えて頂きたい事は、聞き手である相手の事です。あなたが
伝えよう、意見を貰おうとしている相手は、どんな人物なのでしょ
うか。

どのような質問の仕方でもで紹介したように、主体性のない人では
ありませんか?自分の感情、意志を明確に判断する事が出来ない人
ではありませんか?彼らは、その場その場でとりあえず何にでもう
なずく
のです。

私の上司で、そのような人がいて、こんなことがありました。

彼には、Aという方法で同意を貰ったので、その方向で仕事を進め
ていました。しかし後日、それを覆すような言動をしました。理由
も何も言わずにです。

聞いてみると、他部署からBという方法でやってくれと、言われた
からでした。私達がなぜAという方法を実施しているのか、事情を
説明した上でも、そう指示されたのかと、彼に問いただしたところ、
ろくに説明もせず、その部署の意見に従ったという事でした。

どうやら私達がした、Aについての説明を、彼は理解していなかっ
たようです。ですから、別の意見を出されても、反論できなかった
のでしょう。

自分の部署の仕事を理解していないのは、また別の問題ですが、自
分の構想や意志を持って、仕事が出来ない人がいるのは事実です。

このような人に同意を貰っても、それは本当の意味での同意では
ない
のです。彼らには、反対もありません。反対する基準となる
ものがない
のですから。

自分の話を理解して貰ったり、意見が欲しければ自分の意志のある
人に、です。人を見て選んで、話を伝えましょう。

補足:主体性がない

全く自分の意見がない人というのは、ごく限られた人です。大抵は
自分の意見を表現するのが苦手で、はっきりと言えないのです。こ
ちらにしてみれば、言ってくれなければないのと同じと思ってしま
う訳ですが、彼らにしてみれば意志がない訳ではないので、後にな
って問題が生じます。ということもあります。






NO,054 周囲の人間を非難する前に


その悩んでいる事柄について、たっぷりの時間をかけているのは自
分だけだ、ということに自覚はありますか?

他人にも、同じ位の気持ちで、接してくれる事を期待している自分
がいませんか?同じ関心を持っていない事で、無視されたような気
持ちになっていませんか?同じ熱心さで話を聞いてくれない、と怒
っていませんか?

そもそも関心の度合い、その問題に対する時間の費やしかたが違う
のです。周囲の人は、その事柄に関して、考える時間を与えられて
いないのです。ですから、よく知らない事について、深い関心を求
められても無理だとは思いませんか?

もし自分と同じ関心で、同じ情熱で悩みを聞いてもらいたいのであ
れば、相手の関わりのレベルを上げる必要があるのです。

その問題の発端に始まり、経緯や自分が感じた事など、細かな体験
を相手に伝えましょう。
(効果的な手順は、
理解してもらえる4つの方法を参照)
全てを分かち合う事が出来れば、いやでも関わりは深まります。

しかし、話や悩みを聞いてくれるだけでも、大変な親切なのです。
(ま、それが好きな人もいますが。)相手の貴重な時間を割いても
らっているのですから。

自己中心的心情に陥っていないか、今一度、自分自身を客観視して
みましょう。






NO,055 助言を受ける場合には その1


誰かに、自分の悩み事を相談した状況を、思い浮かべてください。
その時に返ってきた助言は、何から導き出されたものだと思います
か?

それは、相談を受けた人の頭と心と経験と、もう一つ重要なものが
合わさったモノです。多くの人が忘れがちですが、それがあなたか
らの情報
です。

あなたがその悩み事を、どのように評価しているかによって、ほ
とんど助言というものは決まってしまいます。どの点を強調して
話すか、または、相手に印象づけてしまうかによるのです。

例えばある事を「する」方がいいのか「しない」方がいいのか悩ん
でいて、AさんとBさんに相談しました。

Aさんに相談した時のあなたは、「する」事によって得られる物の
大きさを強調する話をして、「する」事を勧められました。

一方Bさんに相談した時のあなたは、「しない」事によって失わな
い物の方が、得るよりも大切だと話をして、「しない」事を勧めら
れました。

その時の気分や状態で、自分の心が揺れるのは多いにある事で、自
分では決められないからこそ悩んでいる訳です。でも本当は決まっ
ている
のです。

なぜなら人間は、特に相談では、言って欲しい事を言わせるように
するからです。つまり自分の進みたい方向の、後押しをしてもらい
たいのです。

という理由で、本当は決まっていると私は思うのです。でもやはり、
公平な意見が聞きたい場合は、どうしたら良いのでしょうか?






NO,056 助言を受ける場合には その2


公平な意見を聞きたい場合に、気をつける事はいったいどういった
事でしょうか。

それはただ一つ、助言をしてくれる人に、偏った情報を与えない事
です。前回の例で言えば、「する」事と「しない」事のメリットや
デメリットを複数、列挙する方法があります。

○挙げた数が偏っている場合
もうほとんど、どうしたいのか決まっているようなものです。大抵
の人は、あなたが後押しをしてもらいたいのだと思い、賛同してく
れる事でしょう。

たとえ助言者が客観的に見て、反対意見の方が良いだろうと思い、
助言してくれたとしても、あなたの選択は決まっているので、その
助言を無駄にしそうですね。

○挙げた数が同数の場合
単純に数で決められない場合も有るのですが、それは置いといて。
振り子のように、どちらにも同じ比重で揺れているという事ですね。
ではここで、誰かにそれを伝えてみましょう。

助言者は参考にした情報が多いので、有益な意見を与えてくれるか
もしれません。相手が利害関係になければ、客観的に見ているので、
あなたが思いもよらなかった解決策を、授けてくれるかもしれませ
ん。

そこで素直にそうだなと同調できるならば、あなたの進みたい方向
ですし、また、違うと思えばもう一方を選択したいと思っているの
でしょう、本当のところは。

○挙げた数が少ない場合
まだあなたはこの件に関して、自分の考えがまとまっていないよう
ですね。もうちょっと自分自身の力で、考えてみる必要がありそう
です。






NO,057 否定的な助言を過信していませんか?


あなたが今、辛く悩んでいる理由を考えてみました。それは、否定
的な助言を信じて、行動しているからではありませんか?そのとお
りだと思って落ち込む。見当違いな努力。余計なストレス。そんな
風に私には見えます。

あなたはどちらの助言を信じますか?肯定的な助言と否定的な助言。

肯定的な意見を単なる慰めだと、軽く捉えていませんか?そんなに
世の中甘くないと、自分自身で勝手に決め付けていませんか?本当
は、自分の思う通りに出来る力や出来る事であるのに、自分で自分
を狭い檻に閉じ込めるような事をしていませんか?

否定的な意見にこそ、真実があるなんて過信していませんか?その
助言者の意見は、その人やその人の周りだけの考えなのに、それが
自分にも当てはまることだと勘違いしていませんか?

一度疑ってみてはいかがでしょうか。
「否定的な助言の方が、真実に近いのか?」
「自分の為に本当の事を言ってくれてる、と思っていいのか?」
「甘い誉め言葉なんかより、自分の為になるのは事実なのか?」

否定的な意見を否定している訳ではありません。ただ、否定的な意
見を必要以上に信じていると、助言者の思わぬ動機や事実を、見過
ごしてしまうかもしれませんよ、という事です。

その厳しい言葉が、何かの仕返しや八つ当たり、優越感であったり
する事を。また、その厳しい言葉は、その助言者だけの特殊な経験
であった為に、世間一般の意見ではない事を。






NO,058 自分の評価を下げる?


助言を求める事、相談する事に抵抗のない人がいる一方で、活用で
きない人がいます。

ある程度の年齢になっていたり、それなりの役職に就いていたりす
ると、何でも知っていて当然、何でも答えられなければいけないと
感じている人達に多いのではないでしょうか。

また、自分自身に対するイメージ、他人にどう見られたいかという
欲求によっても、何でも知っているフリをする人もいます。

助言や質問をするという事は、自分が無知であると思われる恐れを
抱いてしまうため、人に助けを求められず、時間と労力を多いに無
駄にしているようです。

本当に、助言や質問を求める事は、自分の評価を下げる行為なので
しょうか。

知らない事わからない事があるのは、悪い事ではありません。むし
ろ知らない事を知っているフリをする方が問題です。

そのフリが、ばれた時の事を考えてみて下さい。あなたの知識、悪
ければ、あなた自身が疑われる事になるでしょう。

目当ての質問をせず、答えを言ってくれるのを待っていたり、わか
ったフリをして問題を先送りしていると、縄張りを外れて家に戻っ
てこれない猫になってしまいますよ。

質問を避ける前に、一度考えてみて下さい。誰かが、あなたに同じ
ような質問をした場合、出来る限り力になろうと思いませんか?

自分が求められる事に嬉しく感じ、別にその人自身をどうこう思
いません
よね。ですから質問する事が自分の評価を下げると考え
る必要はないのです。






NO,059 鈍りやすい決心には


しばらくは、「自分の振る舞いを変える」をテーマにします。しか
し、新しい事はほとんどありません。今まで紹介した、他者に対し
ての行動を、自分自身に置き換えて使ってみるのです。

例えば決心が鈍りやすい人なら、これらの方法を参考に、上手く組
み合わせれば良いかと思います。

「セルフコントロールの働かせ方」 「頼みごとの成否 その3」
「頼みごとをするタイミング」 など。

大きなポイントは二つです。

○自分で決めた事を人前で約束する。
  自分一人で思うだけだと、いつでも止める事が可能なので、
  公にする事で義務づける事が出来る。

○人に話す時期は早めにする。
  実行に移す時期に近すぎると、マイナス面が目立ってしまい
  何か理由をつけて実行を中止したくなる為。

私は意志が弱く怠け者なので、HPの更新にこの方法を利用してい
ました。トップページに次回の更新日を明らかにする事で、続ける
事が出来るのです。

実際にそれを見て、人が来るか来ないは別問題で(そうであれば励
みになりますが)、公言してしまう事により、引けない状況を自ら
作っているのです。

ただ、自分の能力を見極める事が重要になってきます。

人によっては、厳し過ぎるのも止める理由になってしまうからです。
ですから私は更新日は設定していますが、更新する量までは決めて
いませんでした。

マイナス面(続ける事の大変さ)を、プラス面(続ける事によって
得られるモノ)が上回っている事を自覚しているかが、成功させる
三つ目のポイントになります。






NO,060 肯定的な情報に集中すれば…


与える情報によって、他人の言動を左右できるように、自分自身に
与える情報の何を強調するかによって、自分の振る舞いを変える事
が出来ます。否定的情報にとらわれて、その先にある利益を得られ
ない状況に有効です。

例えば新しく何かを、始めようと思っている時。今まさに私は、こ
の状況にあります。というのも、転職しようかと思っているからで
す。

但し現状は、否定的情報に集中しています。次に決まった仕事を、
上手くこなす事が出来るのだろうか。やりがいのある仕事、希望す
る仕事に就けるのだろうか。勤務地、勤務時間など自分に合った職
場が見つかるのだろうか。新しい職場の人間関係でやっていけるの
だろうか。

今私は、私自身に否定的情報を強調する事によって、選択する道を
転職しない方に変えようとしています。転職しようとした自分の気
持ちが揺らいでいるのです。

消極的な(新しい環境に飛び込まなくて済むという後ろ向きな)理
由で、今の職場に留まろうとしています。転職しなければ、上に挙
げたような心配をしなくて済むからです。

でも本当にそれで良い訳はありません。そんな理由で残っては、問
題の解決にはなっていないからです。

本当にどうしたいかは決まっているはずです。今の仕事に不満があ
り、努力してみたけど駄目だったから、転職しようと思ったのです。

ただ、つい否定的情報に集中しすぎて、自分の目の前を暗いものに
してしまった。そして、そうしたのは自分自身です。

しかし、という事は逆に、自分自身の手で明るいものにする事は可
能なのです。

肯定的な情報に集中すれば良いのです。十分に転職の否定的情報を
挙げた上での肯定的情報なので、満足な結果が生まれるはずです。

不安の先にある利益に目を向ける事が出来れば、問題を乗り越えて
いくのは楽になります。



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