NO,061 苦手な人と接する時は
どんな意味で苦手か、というのも色々ありますが、今回取り上げる
のは、恐い人、厳しい人、偉そうな人、あまり接する機会がない人
など、自分が緊張して接してしまう人を想定して考えてみたいと思
います。
緊張してしまうと自分の実力、本来の良さを発揮できない場合があ
ります。相手の事に気を取られたり、自分を良く見せようとしたり
して、普段の無心の状態ではいられなる事により、こんな状態が生
まれます。
そして自分には出来ない、能力がないなどと、落ち込む原因になる
のです。
苦手だと思う相手を、もっとよく知る事が出来れば改善される事も
ありますが、それ以前に緊張から生まれた失敗が失敗を招き、苦手
意識が強まる場合もあります。
もし苦手な人自身の事をよく知る機会がなかったり、知れば知るほ
ど凄い人だったりしたら、勝手にその人のイメージを作ってしまえ
ば良いのです。
同じ人間として想像できる、普通、人には見せたくない行動という
ものがあります。例えば、下品な話になりますが、おならをする、
ゲップをする、トイレで苦しむなど、その人のそんな場面を想像す
れば良いのです。どんなに偉そうで恐そうで完璧そうな人でも、そ
れらがない人はいませんから。
今の相手に対するイメージが3割り増し5割り増しの大きさになっ
ているとしたら、普通の人間サイズに戻すのです。割り増ししてイ
メージしているのはあなたなのですから、元に戻す事も可能です。
何かで上手くいかなかったり、人より劣っていると感じた時の、自
分の慰め方や人からのアドバイスで「相手にも今の自分のような時
期があったんだから、気にする事はない。」というものがあります
が、これが効果的でないのはご承知の通りです。思えば思うほど、
人から言われれば言われるほど、気になってしまうものです。
ですから自分の思考を、全然別のところに持っていきましょうとい
う事です。想像を膨らますなら、笑いのある内容にしてみましょう
という事です。
NO,062 目標を達成できない方法
何か困難な課題を負わされた時、経験した事のない業務や、自分が
苦手だと思う仕事を任された時など、どんな風に思いますか?
あなたはまず「私に出来るだろうか…」と考えるのではありません
か?こう考えた後に「出来る」と思える人は、なかなかいません。
つまりすでに「出来ない」と判断しているのです。
初めからこう考えている問題の成果を出す事は出来るのでしょうか。
見込みのない事に対して力を発揮するのは難しい事です。結果が出
せそうだ、努力が実るなどと、どれだけ思っているかで行動は変わ
ります。行動が変われば、結果も変わるのです。
また「たぶん…」と答える人もいます。そんな人はいつでも諦める
という逃げ道を用意している人です。「出来ない」と思っている人
よりは、いくらか可能性があるかもしれませんが。
最も不利な考えは「出来なかったらどうしよう」という恐れです。
恐れは問題を解決する能力を奪います。
皆からどう思われるかに意識が集中したり、出来なかった言い訳を
考える事に時間とエネルギーを使い果たしてしまいます。これでは
出来る事も出来ない訳です。
一方、成果を出せる人はこんな風に考えます。「どうやったら出来
るのだろうか」です。
自分自身の能力に目を向け、出来る出来ないの判断を下すのではな
く、課題そのものの解決方法を得る事に的を絞るのです。
たとえ初めの試みが上手くいかなかったとしても「このやり方では
ない」という、課題をクリアする方法のひとつを得たのと同等であ
る事を知っています。失敗を重ねたのではなく、不適当なやり方を
一つ減らしたのだ、これで問題の解決に一つ近づいたのだと考える
のです。
自分で自分を判断していたり、失敗した事を悔やんだいる暇があっ
たら、一つでも多く上手くいきそうなやり方を試す。目標達成に必
要なことは、ただそれだけなのです。
NO,063 印象に関する勘違い
自分が、他人にどう思われたって良いと、考えた事はありませんか?
私はあります。自分の思う通りに、やりたいように振る舞って、他
人がどう思おうと関係ない。自分は自分、人は人、と考えていまし
た。
また、他人に対しても同様に言い切っていて、強い人間なんだと思
われたかったのかもしれません。今思うと、本当はちっとも強くな
かったからこその考えですね。
当時の私は、自分に対する印象を自分で作るなんて考えてもみませ
んでした。人にどう思われるかというのは、与り知らない事だと諦
めていたのです。
また良く思われようと努力するのは、馬鹿げた事、本当の自分を殺
してしまうような、悪い事のようにも感じてしました。つまり、迎
合する事だと勘違いしていたのです。
でも違うのです。
他人に良く思われる事に努めるのは、必ずしも迎合には繋がりませ
ん。ここで重要なのは、どんな印象を持たれているか、言い換えれ
ば、自分がどんなラベルを貼られているかが問題なのです。
それによって、たとえ迎合するような行動をとったとしても、良く
思われる人もいれば悪く思われる人もいるのです。
このラベルの効用を知る事が出来れば、人間関係の改善にも大いに
役立ちます。詳しくは次回。(こちらでも少し触れてます)
NO,064 印象はラベルで決まる
ラベルには先入観を抱かせる働きがあります。例えばここにあなた
宛ての二つの箱があるとしましょう。
1と書かれた箱の方には、あなたの好きな食べ物が入っているそう
です。あなたは箱の中を見なくても、それについて「嬉しい」とい
うようなプラスの感情を持つ事でしょう。
2と書かれた箱の方には反対に、あなたの嫌いな食べ物が入ってい
るそうです。あなたは箱の中を見なくても、それについて「迷惑だ」
というようなマイナスの感情を持つ事でしょう。
箱の中を知る前にもかかわらず、人から聞いた名前や情報で、あな
たの行動(表情や発言内容)が決まります。
これがラベルの効果です。
本当にラベル通りのモノが入っているか、実際には判らないのに、
そのモノの解釈を決定してしまうのです。
この例のように、箱の中の食べ物があなたの思い描いたモノでなく
ても、さほど問題はないと思います。しかし、これが人物に対する
ものだったらどうでしょう。
誰もが誰に対してもラベルを貼る、つまりAさんは優しい、Bさん
はせっかち、Cさんはだらしない、などのように一言で言えるよう
な印象を抱きます。
ある人にしてみればCさんは「だらしない」という事でしたが、別
の人からみると「おおらか」という場合もあります。もしあなたが
Cさんを知らなくて、聞いた噂が上のうち、どちらを最初に聞いた
かにより、あなたの先入観は違ったものになります。
そしてCさんの行動に対するあなたの感情は、一定の方向から見た
判断ばかりになるでしょう。思い当たる経験はありませんか?
NO,065 同じ行動もラベルによって評価が変わる
私は誰かに仕事を頼んだ時、出来るだけ私と同じ方法を望みます。
結果が同じでも、出来る限り効率的な方法で実行してもらいたいか
らです。時間をかければ、効果的な方法を見つけてくれると思いま
すが、それが待っていられない場合もあります。あまり口うるさく
言うのは良くないと思いながらも、つい気になってしまうのです。
ある日、同じ仕事をふたりの人間に頼みました。同じように指示を
し、同じぐらい口を出しました。結果は、能力差もあるのかもしれ
ませんが、仕上がりに差が出ました。
それぞれを分析してみると、ひとりは自分に関心を持ってもらう事
を好みます。注目される事によって能力を発揮出来るタイプです。
私が口を出すのも自分に関心が有るのだ、期待されているのだと感
じるようです。積極的に仕事に取組み、疑問があれば相談してくれ
ました。もうお分かりかと思いますが、結果はたいした間違いもせ
ず満足の出来でした。
もう一方は、色々口を出されるのを不愉快に感じるようです。自分
が信用されていない、自分の能力が低く見られていると思ってしま
うのです。「任せてもらったってちゃんと出来るのに」と、不満の
色は隠せません。経過報告や相談などもしにくい心境になります。
注意されるのは勿論の事、私の言い方自体も気に入らなくなってき
ます。話せば話すほど嫌な気持ちになるので、いつの間にか私を避
けるようになりました。報告・連絡・相談は仕事の基本ですが、こ
れが出来ないので、たいした間違いではない事が、手間になったり、
あわや手後れという場面もありました。
私が同じ行動を取っても、受け手が、「気にかけてくれてる、期待
されてるんだ、よし頑張ろう」と思ってくれるか、「そんなに口を
出されるほど自分は信用されてないのか…」と思うのでは、全く別
の行動が選択されます。
受ける行動は同じでも、それをプラスとするかマイナスとするかは、
自分次第です。
他者の行動に対して、あなた自身が前向きなラベルを貼る事が出来
れば、人間関係はもっと楽になります。
NO,066 避けられない人間関係には
あなたは自分の性格を一言で表現する事が出来ますか?ここでまず
思い浮かべたのが、○○な性格だとしましょう。では、どんな状況
においても、あなたは○○ですか?
あなたの興味ある事と興味ない事、得意な仕事(勉強)と苦手な仕
事(勉強)、家族に対してと会社の人間に対して、その場には誰が
居合わせていても、時間は朝と昼と夜のいずれも、仕事中とその後
も、気に入った服を着ているのとそうでなくても…。
実際はその人のおかれている、具体的状況でかなり変化があるもの
です。変わらない性格があって、それがどの状況でも発揮される事
は稀です。つまり性格や言動というのは、その時の状況に影響され
るものなのです。
ではこれをあなたの嫌いな、××な人に当てはめてみましょう。自
分の目で、その人のおかれた立場に即してみると、ある特定の状況
下において、××な言動があるだけという事がわかります。
あなたを○○な人と一言で片づけられないように、あなたの嫌いな
人も、××な人の一言でその人を捉える事はできません。
どうしても避けられない人に対しては、××という部分「も」ある
人だけど、その他の大部分の方に焦点を合わせて、認める事が第一
歩です。
避けたいけど避ける事が出来ない人間関係は、誰にもあります。そ
れをクリアしたいというのであれば、相手の言動を、その場その状
況ひとつひとつの特別なモノ、として捉えるようにして下さい。
これが出来る柔軟な心を手に入れ、この障害を乗り越える事を期待
しています。